【歯並びが悪くなる原因】

 

歯並びが悪くなる原因は2つあり、遺伝と環境要因があります。

遺伝の場合には通常の矯正治療が必要なのですが、『歯並びに悪いくせ』や『悪い姿勢』、『口呼吸による筋力の低下』などはこれらを改善していく必要があります。

その時に行うお口のトレーニングが口腔筋機能療法といいます。

 

【口腔筋機能療法(お口のトレーニング)とは？】

 

1　口の周りに筋肉の力を強くするトレーニングをします。

2　リラックスした時の舌の位置や唇の位置を覚える。

3　正しい飲み込み方を意識してできるようにする。

 

〈エクササイズ〉

 

・舌の形をたいらにしたりとがらせたりする。

 

ティップ

舌の筋力UPのトレーニングです。

舌に食い込まないくらいの力で押します。

• スティックを口の前に持つ。
• 舌を尖らせて前に出し、舌とスティックを押しあう。

3　スティックを話して力を抜いて唇を閉じて5~10回繰り返し行う。

 

ポッピング

舌の筋力を鍛えるトレーニングです。

• 舌を上に持ち上げてスポットにつけて舌全体で上あごを吸い上げる。
• 舌の裏のすじがピンと伸びる様にして、舌で上あごはじくようにしてポンと音を出す。

 

スラープアンドスワロー

正しい飲み込み方を覚えるためのトレーニングです。

 

• 舌の先をスポットにつけて奥歯でかみ合わせる。
• スプレーで口の横から水を吹き入れ水を吸う。
• 舌の中心に水を集めて噛んだままゴクンと飲む。

 

リップトレーサー

舌の筋力アップのトレーニングです。

慣れるまでスムーズに動かせるようにします。

 

• 舌を尖らせて口角から上唇から下唇をゆっくりなぞります。(20秒程度かける)
• 反対周りでも行う。

 

口腔筋機能療法は、かむ時や飲み込む時にまず筋力をつけることから始まります。

舌や口、それぞれのバランスを整えるために必要なトレーニングを行います。

患者さんによってトレーニング方法が異なりますので、お口の状態を確認してからトレーニングを開始しましょう。