【保険対応のできる矯正はある？】

 

矯正治療は基本的に自費治療なので、費用が高いケースが多くなる治療です。

ただ、一部の疾患で条件に当てはあった場合には矯正で保険適応ができるのでご紹介します。

 

【保険適応になる条件とは？】

 

• 顎変形症のケース

出っ歯や受け口が極端にひどく、あごにズレがある場合には通常の歯列矯正だけでは対応できないことがあります。

その場合には骨を切ってずらすなどの外科手術を行ってから矯正治療に移行します。

歯列矯正だけなく、外科手術も伴う場合には顎変形症なので、保険で適応できることケースが多いです。

 

• 6本以上の先天性欠如がある場合

条件はありますが、永久歯が6本以上生えてこない人は先天性欠如で保険を適応して矯正治療を受けることができます。

ただし、虫歯や歯周病で抜歯した歯を含むことができないことと、親知らずは含むことができないので気をつけましょう。

 

• 厚生労働省が定める疾患の方

指定された疾患は53ありますが、あごや口の奇形・変形を伴う先天性疾患でその疾患でかみ合わせに異常がある場合、保険を適応して治療をすることができます。

　　指定された疾患はダウン症や筋ジストロフィー、唇顎口蓋裂などがあります。

 

　【保険が適応できる医療機関は？】

 

保険が適応になる条件に当てはまっても、すべての矯正歯科で保険を適応できるわけではありません。

厚生労働省が指定する『顎口腔機能診断施設』『自立支援指定医療機関』として認定されている必要があります。

 

保険が適応できる場合には、保険適応の認定を受けている医療機関か確認してから受診しましょう。

 

矯正で保険が適応できるケースはありますが、ごく一部です。

ただ、保険が適応外の治療にはメリットもあり、保険の治療は材料や治療法が細かく決められています。

歯科の治療は日々進化しており、自費治療はその中から最適な治療を選択することができるので満足度も高い治療を受けることができます。