【不正な歯列の割合で多いのが叢生】

叢生とはあごに十分なスペースがなく、歯並びが前後にガタガタになる状態をいいます。

厚労省の調査では全体の40パーセント以上の歯並びの不正が叢生というデータがあります。

昔に比べてあごが小さくなったことが原因とされていますが、食生活の変化が叢生の要因になっていると考えられています。

また、最近はやわらかい食べ物が多く、昔に比べてしっかりかむことが少なくなってきました。

しっかりと良くかむことはあごの発達を促しますが、やわらかい食べ物はそれほどかむ必要がなく食事ができるので、叢生のリスクが高くなります。

【叢生のデメリットとは？】

叢生は歯並びが重なりあって生えていることも多く、その部分に汚れが溜まりやすいです。

歯が重なり合った部分は汚れも除去しにくく虫歯や歯周病になりやすく、口臭の原因になることもあります。

また、歯並びがデコボコなのでしっかりとかみ合わせていないことも多く、かみ合わせのバランスが崩れてしまうことも多い歯並びです。

かみ合わせは1本1本の歯がそれぞれの役割を担っており、そのかみ合わせがぴったりと合っていないとあごに負担がかかることもあります。

また、歯並びが悪いことで見た目のコンプレックスを抱くこともあり、デメリットの多い歯並びです。

【叢生の矯正方法とは？】

叢生はあごのスペースが足りないことが多いので、スペースを確保する必要があります。

そのため、ある程度歯を動かす必要があり、ブラケット矯正が適応になることが多いでしょう。

ブラケット矯正も以前は金属のものが主流でしたが、最近では見た目も分かりにくい透明の審美ブラケットも選択できる歯科医院が増えてきました。

歯並びの状態によって治療方法が異なりますので、叢生の歯並びが気になった際には1度歯科医院で相談してみてくださいね。